「シラカバブック」が出来ました。
白樺は寒い場所に育ち、北海道では平地でも当たり前に見られる木です。今までは、あまり使われることはありませんでした。でも、幹や樹皮や樹液や葉っぱなど、木いっぽんまるごと利用できる。早くたくましく育ち、山の奥までいかなくても手に入る。何より、人の手で上手に育てることができる数少ない広葉樹です。芽が出やすいように工夫はするけど、植える必要がない。それは、その土地に合っているということでもあるのです。
自然の持っている力を借りて、人の手で育てた広葉樹で生活の道具を作り、使う。
森になるべく負担をかけずに、森から恵みをもらい続ける。
ゆたかな森、ゆたかな暮らしのヒントが、ここ北国の身近な白樺にあるのかもしれないと思い、未来を生きる北海道の子供たちに読んでもらいたくて、この絵本を作りました。
ーーー絵本前書きより抜粋