SCIENCE CAFE
サイエンスカフェ

サイエンスカフェは、科学の専門家と一般の人々が、テーマに沿って少人数で気軽に語りあう場を作ろうという試みです。 
白樺プロジェクトでは、身近だけど実はよく知られていない北海道の森林の現状と、今後どのように森林と向き合っていったらよいかを、一緒に考える場を持ちたいと思います。

 

サイエンスカフェが開催されました。
Meet up Furniture Asahikawa /2022
旭川デザインセンター2F・白樺プロジェクトブース
6月23日(木)11:00~・13:30~/ 6月26日(日)11:00~
 
 

白樺プロジェクトのテーマである、「ずーっと、使う。ずーっと、育てる。」今回は「育てる。」がメインテーマです。
吉田教授からは、北海道の人工林のほとんどが針葉樹であること。家具などに使われる広葉樹の人工林はほんの数パーセントしかないこと。その中でも、ミズナラなどに代表される、陰樹と呼ばれる陽陰を好む樹種の人口育成のむづかしさの反面、白樺などの陽樹と呼ばれる、明るいところを好む樹種の育てやすいというお話を伺いました。白樺利用の有用性が示されました。
林産試験場の秋津研究員からは、「なぜ楽器に、木が使われるのか?」白樺でギターを作ってみては?と考えた経緯が話され、家具デザイナー朝倉さんの白樺ギター演奏に、初夏の森の風を感じました。朝倉さんからは、白樺ギターの特徴や3年経った(育てた)音色の変化のお話などもありました。
ご参加いただいた方からは、「木の繊維構造の専門的な質問」や「白樺ギターに適した樹齢はどれくらいなのか?樹齢によって音色が変わるのか?」また、樹皮を使ってカゴを作っていらっしゃる方からは「白樺とダケカンバでは、樹皮の質が違う。また、たまにその両方の特性を持ったものがあったりするが、両者が交配することがあるのだろうか?」など、興味深い質問も交わされました。

3回目は40名ほどの参加者

吉田教授からの話題提供

陽樹と隠樹のお話し

なぜ、木は楽器に向いているのか

白樺ギター演奏

ギターに使っている白樺の樹齢は?